7/28(日)

7/27(土)レッスンの続きです。
前島先生の本業は「リハビリの先生」ですが
今回の大きなテーマは「日常生活でのエクササイズ」

それぞれ、10歳でシニア期(維持期)に入っていたり
パテラやヘルニアなど、気になる症状を持っている子だったり
そういう子が集まっていたのですが
現状を維持する・あるいは回復させる
いかに良い状態をキープして
「自分で出来ること」をサポートしてあげられるか
病気に発展する前の段階で止めてやれるか・・・というようなところを念頭に置いて
そのために、どうしたら良いか
何を知っていて、何に気を付けて
どういう動きをすればいいのか、どういう動きを止めればいいのか
・・・というようなお話でした。

「QOL」(Quality of life)は有名ですが
「ADL」(Activities of Daily Living)
【日常生活動作】 というのは、耳慣れない言葉です。

この「ADL」のチェックリストを貰って、自己診断を行いました。

(http://www.grandwan.com/ikiiki/2016/adl.html)

ニコル(らむね)は、持久力が無い(30m以上のダッシュが続くかどうか??)
運動能力からではなく、メンタル面で 身体の幅以上の溝が飛び越えられない
(たぶん躊躇して飛ばない)
片足あげの排泄でふらつくことがある(ニコル)
・・・のあたりは「3点」でした。
(トータルスコアで、90点くらい)

その後、実際の立ち姿・立つ・座るなどの動作から
前島先生に姿勢チェックして貰ったり
それぞれの症状に合わせて
家で出来るリハビリアドバイスを受けたりしました。

ニコルは、立ち姿OK。
(後ろ足の開く間隔が狭いかと思っていた~)

この立ち姿によっても、前足への重心のかけ方
後ろ足への重心のかけ方・足の開き具合・・・で
どこの筋肉を使って、どこをかばっているか(どこが身体の弱い部分か)
パテラがあって膝が悪いとか、股関節が悪いとか、腰が悪いとか
そういうことが見えてくるそうです。

矯正方法は、バスタオル・フェイスタオルなどを丸めて
足の間・お腹の下へ置いてやり
正しい足幅・正しい姿勢をキープさせてやることで
筋肉を鍛えて姿勢を戻します。

座り方も同じで、後ろ足が開いていると
股関節・膝関節がゆるかったり・・・というので
「正しい姿勢に戻してやって、キープする」ことで
筋肉を鍛えてやることが出来ます。
(人が正しい姿勢に整えてやる)

人間も「気を付け」の姿勢で10分もキープしていられないように
犬も、正しい立ち方・正しい座り方 で
十数秒キープしているだけで、筋肉を使うそうで・・・。
そのために「正しい姿勢」を知っていることが大切!

ついでに、ニコルさん5月のしっぽいちで教えて貰っていた
後ろ足内側の筋トレ方法で
食事をする際に、前足を1段上に置いて食事台も上にして
後ろ足の筋肉を使いながらご飯を食べる・・・と
スクワットを実践していたのですが~。

スクワットはOK! 上手く出来ている。
ただ、1つ1つの動作の遷移が早すぎるので
1つのポーズで10秒キープしてから、次の動き・・・とした方が効果があるようです。
やり方はマル。後ろ足キレイについているので、動きは合っているけれど
キープ時間の見直し。

食事の台は、写真を撮っていきました。
「前足の台が低すぎるので、もっと高く」
ただ、実際に先生が持ってきている 100均の
発泡スチロールのブロック(大サイズ)で試しましたが
これくらいの高さが必要(10cmくらい?)なので
現実的には食事の際には向かないかもしれない・・・
遊びの延長で、前足10cm台に乗せて おやつを食べさせながらキープ
(後ろ足に負荷をかける)が良いかもしれない、とのことでした。

あとは、腰のあたりを軽く押し下げる動作
(2本の指で腰を垂直に押す)で
犬の身体が反発してくる力を使って後肢を鍛える
・・・という方法も教えて貰いました。

ホントに軽い力で、ポンポンポン・・・と軽く押すだけ。
(ニコルは嫌がるので、らむねで実践してもらいました)

気になっていたのが、ニコルが家でする「おすわり」
後ろ足が少し開いていて・・・
普段は、割と綺麗に後ろ足をしまっているのですが
私がダイニングテーブルで食事をしている時に
それを見上げていると、後ろ足が流れるというか
両脇に少しずつ出てくるんですよね・・・足先が。

その写真を見て貰って、パテラの影響か相談。
ヒトでも足を崩して座ることはあるので
その姿勢が楽だというのもあると思うけれど
上を見上げるとどうしても、後ろ足が流れやすい。
気がついたら戻してやる(=正しい姿勢をキープする)でOK。

ニコルは、きれいに座る・フセをすることが多いですが
たまーーーに、この「後ろ足が少し出る」(カエル座りほどは出ないけど)
「お姉さん座り」(横座り)をする・・・が気になっていて。
らむねも、たまーーに崩れた座り方するなぁー。

他の子に対するアドバイスも、すごく参考になりました。
同じ症状の子でも、筋肉の付き方によってアドバイスが違ったり
鍛える部位が違ったりするので・・・。

「四肢」「肉球(手足)の位置」を意識させるために
家の中で、低いバー(棒・傘・人の手足のようなもの)を
「ジャンプではなく歩いて」越えさせる動作や
インターバル運動(早足・ゆっくり歩く・・・の繰り返し)

足に対する刺激で、地面(土・砂・石・草・草の丈)で変化をつけてやる
家の中でも、フローリング・カーペットばかりでなく
そこに変化をつける(床にクッションを置く・タオルを敷くなど
障害物・肉球に触る触感の変化)をつけてやる・・・など。
外の散歩では、木の枝を越えるとか・地面の起伏とか。

階段も、ジャンプするのではなく
手足1本ずつ動かしてのぼるような動作が理想。
登りよりも下りは負担になるので注意が必要。

運動量は、100%疲れた状態にするのではなく
6割くらいの疲れ方のつもりで。
それを1日に回数を複数回の方が良い。

日光浴が必要。
カーテン越しでなく、直射日光で1日に1時間程度。
体内時計のリセットをすることで、認知症の予防になる。
・・・などなど、書ききれないくらいのアドバイスが~~~。

筋肉の付きかたも、ただ筋肉があればいい!
・・・じゃなくて「ここの部位に筋肉が必要」というのが分かると
じゃぁ、どうやってそこに筋肉をつけるか とアプローチが見えてくるんですよねー。
だから その子・その子で方法が変わってくる・・・。

パテラの手術に関しても
今のグレードで受けた方がいいのか・受けなくていいのか・・・という質問に
「かかりつけの獣医師が手術を勧めないのであれば
受けなくてよいのではないか?」とこたえて貰っていました。

手術を受けるメリットもありますが
完全に治るわけではないし
手術を受けることによるデメリット(他の病気の発生の可能性)も
すでに発表されているそうです。
こういう話も、獣医師である先生ならではの言葉だなーと思いました。
(はっきりとは覚えていないのですが
膝蓋骨脱臼の手術を受けることで、術後に関節炎が出る可能性が高くなると
発表されている・・・という話だったと思います)

ニコルについても、今は症状のない らむねについても
いつまでも シニアになっても自分の足で元気に歩いて欲しいから
少しずつ家でも練習を毎日がんばろうね!

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