らむねの避妊手術を検討するにあたって・・・
メリット・デメリットを改めて調べてみた。

メリットについては、情報量も多いので
特にデメリットについてや、メリットの点でも
防ぐことが出来る病気の発生率
(避妊手術を受けなかった場合に罹患する発生率)について
数値化しているところを調べた・・・つもり。

引用元

●去勢について(ナビ・ニコルともに去勢済)

【メリット:去勢手術により防ぐことが出来るもの】

精巣腫瘍の発症率は16~27%程度。

良性前立腺肥大の発症率は、7歳未満で15~40%
7歳以上で60~100%と推計。

去勢手術を受けていないオス犬の28.5%では
前立腺炎を発症するとされています。

肛門周囲瘻は、オスの方がメスより2倍多く
そのうち86%が去勢していない犬だとされています。
(※これに関連して、ナビは去勢手術を決めました)

【デメリット:去勢手術を受けることにより、発症の確率があがるもの】

骨肉腫、認知症の発症率、甲状腺機能低下症、糖尿病

膀胱、尿管、尿道で発生する移行上皮癌(2~4倍)

膝関節を繋いでいる十字靭帯の損傷

股関節形成不全(股異形成)、急性膵炎

炎症性腸疾患(1.43倍)、免疫介在性血小板減少症(2.05倍)
自己免疫性溶血性貧血(1.76倍)アトピー性皮膚炎(1.51倍)

悪性リンパ腫

 

●避妊手術について

【メリット:避妊手術により防ぐことが出来るもの】

良性と悪性を含めた乳腺腫瘍の発症率に関し
最初の発情期を迎える前に不妊手術を受けた場合が0.5%(1,000匹中、1匹)
2度目の発情期を迎える前では8%(100匹中、8匹)
発情期を2回経験したあとでは26%(4匹中、1匹)になるとされています。

(→これは、避妊手術をしていない子と ほぼ同じ確率・・・25%
 ヒート2回以降での手術は、乳腺腫瘍を防ぐ為にはメリットが少ないみたい)

また乳腺腫瘍のうち50.9%が悪性(乳がん)とのデータもあります。
避妊手術を施したメス犬では腫瘍の発生率が劇的に低下することが確認されています。

不妊手術を受けていないメス犬の場合、10歳になるまでに25%(4匹中、1匹)が
子宮蓄膿症を発症し、なおかつ発症率は10歳以降も上昇するとされています。
また死亡率は0~17%と推計されています。

卵巣腫瘍は6.25%(100匹中、6匹)
子宮腫瘍はメス犬の腫瘍中2%未満とされています。

【デメリット:避妊手術を受けることにより、発症の確率があがるもの】

血管肉腫の発症率は犬全体で0.2%程度で
避妊手術を受けたメス犬では脾臓の血管肉腫の発生率が2.2倍に
そして心臓の血管肉腫の発生率が5倍に高まるという報告があります。

(※これに関して・・・男の子も似たような意見がありました
 ナビは去勢手術を受けていて、脾臓の血管肉腫にも罹っていたので
 ニコルの去勢を決める時には随分と悩みました・・・)

膀胱、尿管、尿道で発生する移行上皮癌(発症率が2~4倍高まる)

膝の十字靭帯損傷、股関節形成不全、甲状腺機能低下症

尿失禁(避妊手術を受けた子の 5~30%)、糖尿病、急性膵炎

エリテマトーデス(2.64倍)、炎症性腸疾患(2.2倍)
免疫介在性血小板減少症(3.14倍)、自己免疫性溶血性貧血(1.67倍)
アトピー性皮膚炎(2.24倍)

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実際のところ~
男の子なら前立腺疾患、女の子なら乳腺腫瘍・または子宮蓄膿症が
多く見受けられる病気(大きな手術が必要で、かつメジャーな病気)なので
避妊・去勢手術を受けましょう。 という風潮が大きいのかなー。
・・・という印象もありました。

仮にもしも、イヌで盲腸が多かったとしたら
「先に盲腸とっちゃいましょう」・・・みたいな。

デメリットの方であげられている病気
ホルモンバランスが崩れることによって起こるもの
免疫性の疾患、成長期(初ヒート前の幼齢期での手術)による
関節・膝への影響、甲状腺への影響(これもホルモンかー)

・・・というのが、ざっくりしたところかなぁ??

今度、かかりつけの先生に じっくり話聞いてみよう。
ブリーダーさんとも しっかり話をしよう。